2007-10-30 第168回国会 参議院 内閣委員会 第3号
偉いというのは何でかというと、イデオロギーに走り過ぎたやつは、あれは蛤御門みたいになって、あれみんな幕府軍の当時刀に掛かって死んでいるんですよ。何も言わぬ守旧派が、この場合は守旧派と、これ、ずっと幕藩体制守っただけなんです。ちょうど本能的にやばい、国は開国せねばならないけれども、やばいと思う人だけが生き残ったと私は自分が政治家二十二年させていただいて、そう思いますよ。
偉いというのは何でかというと、イデオロギーに走り過ぎたやつは、あれは蛤御門みたいになって、あれみんな幕府軍の当時刀に掛かって死んでいるんですよ。何も言わぬ守旧派が、この場合は守旧派と、これ、ずっと幕藩体制守っただけなんです。ちょうど本能的にやばい、国は開国せねばならないけれども、やばいと思う人だけが生き残ったと私は自分が政治家二十二年させていただいて、そう思いますよ。
せっかく時間をいっぱいいただいて歴史の話を今していますから、明治維新、長州戦争で幕府軍をはね返した大村益次郎、ミニエー銃というのはどこから来たか。一八六一年から六五年に南北戦争があったアメリカから大量に余った銃が上海に来た。それを坂本竜馬が買いつけて渡した。つまり、銃というのは、いい意味でも悪い意味でも社会の基盤を変えてしまう。
四方から襲いかぶさったときに、昔の武士階級でなく、農民、庶民が立ち上がって防衛に当たって、この困難なる四境戦争、四方から攻め立ててきた幕府軍をけ散らして、ついに明治維新をつくった。専守防衛のモデルが山口県、「花神」。
明治維新のときに、幕府軍を助けようとしたのはフランスであり、勤王軍を助けようとしたのは英国でありました。しかし、当時大西郷と勝海舟とは、外国の援助を得て兄弟かきに争うことは本意でないと、ともに外国の援助を断わって江戸城の平和明け渡しになったのでございます。
そこで、幕府軍と勤王軍とは二つの国であるかというと、そうではありません。ベトナムは一つの国である、また朝鮮も一つの国である、この地理的事実。南北戦争はありましたけれども、南北アメリカは一つの国である。この地理的事実は、ファクトはファクトとして、大臣におことばを返して、それは御承知でありましょうか。
古い話ですけれども、西郷隆盛が幕府を攻めるときに静岡までやってきて、そこに幕府軍の勝海舟が山岡鉄舟と重囲を破って西郷に会いにきたときに、西郷は、喜んで山岡鉄舟を迎えて相擁して国の事を談じ、そうして酒杯をあげて共に語り合って江戸城の無血入城をやらせた。普通の小人物ではできないことであります。